カテゴリ:お話( 150 )

ようこそ、野々。

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新しいパートナーがやって来ました。
2014年12月24日生まれの野々です。

友人の犬、チャーに子供が生まれたと1月に知り、それから里親として手を上げるかどうか毎日毎日考えました。
寄り添い、お互いを理解し合い信頼関係を築くのに子犬の1年間は、特に大事と言われました。
今年は展示会がいつになく多く、それに作業場やお店も整えあげなくてはいけない、地方へ泊まりで出かけることも多いことなど、面倒が見きれるだろうかと不安材料はたくさんありました。

でも、夫婦二人、日々の流れが二人の都合でどうにでもなる毎日。自分たちの都合ではない別の時間軸もあるといいねと話していました。
以前メダカを飼っていた時でさえ、自分以外の都合を生活に組み込むことの幅の広がりを感じておりました。

そして、母犬と5匹の兄妹の中でさんざん過ごした3月8日我が家へ野々がやってきました。

向き合うこと1ヶ月。
最初の2週間ほどは、こちらもなんで?どうしたらいい?ボスにならなきゃ!と右往左往していました。そうすると野々も右往左往です。
インターネットで犬のしつけを調べると、出てくる出てくる…困った人からの質問疑問、お答えする人の考え方もそれぞれ。
いろんな人の考え方を読み、人だけの世界の話ではなかったことに気づきました。
遊んであげよう、撫でてあげる気持ちいいでしょ、こっちのほうがいいよ。など人が思う判断ではないところで生きている別の生き物なんだと。
未知なる犬の世界、いかに犬の世界の事を気づいて理解してあげられるかと断然興味がわきました。

そしてボスではなく「パートナー」になろう!と距離感がつかめ、こちらの気持ちがストンと収まった途端、野々の動きも変わりました。

人と犬のお互いの「こうしてくれると嬉しい」を伝え合えればいいのかなと今は思っています。
野々も一生懸命こちらの希望に答えようと必死になってくれています。
こんなにも人に寄り添う事を喜びとしている動物だったとは知りませんでした。

身体も毎日見ていてもどんどん大きくなっていて、こちらの事を理解してくれるスピードも断然早く、私もしかして負けているかもとすこしばかり焦るこの頃です。

野々がやってきて、起床6時、朝昼夕の散歩、掃除の回数が増え、雑巾を洗う回数が増え、毎日運動会を終えた夕方のような身体の疲れ方で夜は9時過ぎには眠くなってきます。

でも、以前にもまして張り合いができ、笑顔と喜びに満つ毎日になったのは確かです。
これから長い付き合いになります。
いつも傍らにいてくれる相棒にお互いなれますように…。


kosajiya




photo:2015.3.8野々我が家へ到着
by ko-sajiya | 2015-04-06 13:17 | お話 | Comments(0)

ベニ ヲ サス

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もったいなくて捨てられないと段ボール箱いっぱいにためられた使い捨ての利休箸に漆を塗っています。

捨てられないと貯めたのは、小田原にある和菓子菜の花の社長、高橋台一さん。

匙作りの合間に少しずつ漆塗に仕上げてきましたが段ボールいっぱいの箸を受け取ってから何年経ったのでしょう。

箸と一緒に「捨てられない。」と言う気持ちを受け取ったこの仕事。
ゆくあてもない割り箸をどうしたものかと迷いながら段ボールに集めた想いを想像してみる。
漆を塗りながら、何度も何度も。

黒漆で塗り上げ、両端に朱漆をほんの少しのせる。
紅をさした途端…
朱が漂わせるこの雰囲気を上手く表現できませんがもう使い捨てとは言わせません。


kosajiya

匙屋も少し出展しています。↓

菜の花暮らしの道具店 in 伊勢丹新宿店
2015年3月4日(水)ー17日(火)
伊勢丹新宿店本館5F

菜の花さんで取り扱いのある作り手のものがいっせいにご覧いただけます。
お時間ありましたらお立ち寄り下さい。
by ko-sajiya | 2015-02-26 14:57 | お話 | Comments(0)

おかえり。おつかれさま。

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黄色い鳥器店さんでの展示会中に漆の塗り直しや修繕でお預かりした匙たちです。
1つずつ表情がその使い手色に染まり、誇らしげに見えます。
どれも大切に使って頂き、気にかけてそろそろ塗り直しをと、展示会場に持ってきて下さったかと思うと本当に嬉しいです。
また、しっかりと長く使って頂けるように修繕いたしますね。

松葉荘での匙屋に寄ってくださっていたご近所の皆さんにも大勢お会いすることができ本当に嬉しかったです。

今日は、漆を塗りながら久しぶりにお会いできた皆さんの事を思い浮かべていました。

くにたちから離れて1年半ですが嬉しい報告をしてくれる人も何人も…。
引き出物に匙を用意させてもらった可愛らしかったふたりが小さな赤ちゃんの顔を見せに来てくれて、その二人の顔が母親と父親の顔になっていたり。
ときどき立ち寄って仲良く作品を見てくれていたカップルが、結婚しましたとの報告をくれたり。
素敵な買い物をしてくださっていたおばあちゃまが変わることなくかっこよくてうれしくなりました!

皆さんとたくさんお話したかったのですが3日間では全然足りませんでした…。
挨拶もそこそこでちゃんとお話できなかった方には本当に申し訳ないです。せっかく来てくださったのに。

くにたちに住んで13年。お店を7年間。
たくさんの方に出会い、応援して頂いていたんだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

お応えできているのか不安になりますが只々、匙に気持ちを込めて日々作ることだと肝に銘ずる漆の時間でした。


kosajiya・・・(時々誰が書いているの?と聞かれますがさかいかよが書いております。漆担当です)
by ko-sajiya | 2015-02-11 19:34 | お話 | Comments(0)

隠し釘って

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このお正月は、黄色い鳥器店さんでの展示会のための匙作りやお盆作りを始めておりました。
匙を削る腕や手はそう長く持続するものでもなく、最近は1〜2時間匙を削ったら次はお盆のザグリ作業、カンナ作業などの立ち仕事、次は座り仕事を、と順繰り順繰りに進めるようにしているようです。
いくつかの作業を何ヶ所かに進められるのも作業場が広くなったお陰です。
そうやって体の一部に負担が行かないように工夫しているのですがどうしても作業場で連日仕事が続くと「脳」がやるせなくなってくることも。

そんな時は、DIYがとってもリフレッシュ出来てよいですね〜

今は、改装をどんどん進めたい気持ちをグッとこらえているわけですがたまに「今日は2階の改装をすすめよう!」と1日ふたりで取り組みます。

画像は、引き戸だったところを展示ができる壁に作り替えています。
表面は、薄板をモザイクに張り合わせて仕上げてみることにしました。
みなさん、隠し釘をご存知でしょうか?

細い釘、一本一本の首のところにクッションになるゴム?柔らかいものがついていて釘の頭と板の間でムギュッとなるわけです。
貼りたい板の裏にボンドを塗り、板の上から数カ所隠し釘を打ち込み、ボンドが乾いたら…。
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なんと、抑えていたクッションと釘の頭ごと横からトントンと叩くとポロっと折れて、取れて落ちるのです。
板の表面には小さな穴が残るのですがとても小さなものです。

今回、隠し釘を打ちながらつくづく、「これ考えた人スゴイなぁ~」と何度もいいながらひたすら打っていました。
考えた人もすごいけどこれを作っている人もすごい。
釘には、板に打ち込む金槌の力には負けず、横から叩けば軽く折れる絶妙な折れ筋が入れてあるこの加工。
日本人かなぁ~?これ考えたの。
金属加工すごいなぁ。

kosajiya

1月30日(金)ー2月8日(日)
さかいあつし個展
場所:黄色い鳥器店<東京都国立市>
もう間もなく、DM発送させていただきます。
by ko-sajiya | 2015-01-09 18:42 | お話 | Comments(0)

本年もよろしくお願い致します。

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みなさま、どんなお正月をお迎えでしょうか。

牛窓は、昨年と打って変わって強風吹き荒れ、とても初日の出を待つ状況ではありませんでした。
せめてお参りだけはと思い、牛窓天神まで歩いて行くと帰りには、家並の影に隠れ風を避けながらやっと家に辿り着いたような感じでした。

全国的に荒れたお天気のようですね。

2日目は、まだ風強く時々真横に雪もちらついておりました。
そんな中、今日こそはと仕事場の改装へ。

丸ノコや電ドラでは、やかましいかと思うのでペンキ塗りを。

少しずつ、コツコツとです。


木工の仕事場も環境整いとっても作業しやすくなりました。
漆塗もムロが安定して思いどおりに仕上がるようになってきました。

あとは、やるだけです。

今年は、展示会を各地でやらせていただきますのでしっかり作り込んだ匙たちを見て頂きたいと思います。
どうぞ、2015年もよろしくお願い致します。


kosajiya


1月30日(金)ー2月8日(日)
黄色い鳥器店にて「匙屋さかいあつし展」開催です。
久しぶりのくにたち、お会いできるのを楽しみにしています。
by ko-sajiya | 2015-01-02 17:49 | お話 | Comments(0)

ガラス+匙

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なかなか様になっているように見えますが
99%作ってもらった最後のひと撫でをやらせてもらっています。

ガラス作家・石川昌浩さんの作業場へおじゃまして、来年の春の企ての打ち合わせをしてきました。
岡山ではじめての展示会をさせていただきます。

久しぶりの二人展ですがやはり、企て中は刺激的ですね。
化学反応をお楽しみに。


さて、今年最後の大納品です。

sahan <名古屋>
12月6日(土)ー12月21日(日)
今回も種類と数をできるだけたくさん、並べます。
贈り物に是非選びにいってみてください。


kosajiya
by ko-sajiya | 2014-11-24 14:11 | お話 | Comments(0)

季節の移り変わり

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牛窓での秋、2度めです。
昨年に比べて、蜘蛛がたくさんのような気がします。
庭への通路に3重4重…の蜘蛛の巣が一晩で綺麗に作られています。

綺麗な蜘蛛の巣です。

去年もたくさんいたカマキリですが今年もあちこちで見かけます。

先日、東京から訪れてくれた友人と牛窓神社へお参りに行くとカマキリが手を合わせてお願いごとをしているかのようにじっとしていました。

願い事はなんだろう。

なぜだろう。
そのカマキリの姿を見て、負けた気がしました。


kosajiya
by ko-sajiya | 2014-11-08 19:28 | お話 | Comments(0)

苔丸

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この夏から食卓の上にいつも‘苔’がいます。

イベントでおじゃました京都の南山城村から連れて帰りました。
国道沿いのコンクリート壁の隙間から落っこちて、歩道に転がっていました。

ころりとした愛らしさに思わずもって帰って来てしまいましたがすぐダメにしてしまうかも…。
自信がなかったので苔玉にも手は出さなかったし。
とりあえず、お皿に乗せて霧吹きで朝晩お水をあげていましたが元気なのか、ダメになってきているのか…?

そんなある日、ガラス作家の荒川尚也さんが牛窓へ寄って下さり、お茶を飲んでいると荒川さんが「うちにも苔がいるんだよ、それがガラスの蓋物の中に入れているとちょうどよくてね、どんどんふさふさしてきたからシゲルっていう名前つけたんだ」と。

そうか!蓋物ね!
うちにもあります。梅干し入れてた蓋物!

さっそく移し替え、霧吹き。
ほとんどの時間は蓋をしていますが時々開けて眺めています。食事中に開けておくと思わず箸で摘んでしまいそうですが。

小さな小さな葉が出てきました。
かわいい。

苔全体もモサモサしてきたし。

このなんとも気持を柔らかくしてくれる可愛いやつなんです。


kosajiya
by ko-sajiya | 2014-10-20 21:37 | お話 | Comments(0)

波のひとつになる

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牛窓を訪れてくれた友人とこの機会に思い切ってシーカヤックに挑戦してきました!

瀬戸内の海は、波も立たず滑らかな水面です。
パドルをリズムよく漕ぎ、水面を後ろへ後ろへ押しやりながら進みます。
でも、陸から離れるとただ、ただ水面が続き、進んでいるのか、どのくらいスピードが出ているのかわからなくなってきました。
風を感じるばかりです。

今回は、2Hの初心者コース。
途中、黄島という小さな島に上陸し、まずゴミ拾い。
1人ひと袋ずつもち、浜に流れ着いたゴミを拾って歩きました。
草むらを通り裏側の浜に抜けたらあまりのたくさんのゴミに唖然としてしまいました。
ペットボトル、ライター、プラスチックの破片、発泡スチロール…
いつか、テレビで見たことがあります。
海鳥や海亀の死骸のお腹にこれらのゴミが詰まっていたのを。

遠くの島々を眺めながらインストラクターがいろいろな牛窓の海の話をしてくれました。
漁獲量が減ったのは、海底の砂を掘り続け稚魚の育つ海藻が減ったことによることや台風で砂を持って行かれ1/3の小さな砂浜になってしまった話。
戦の時代、潮の流れや満引きを習得している武将が勝っていたこと。
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向こうに見える島の石の見える崖は、火事があり木々は燃えてなくなり、この風景になったものだそうです。

海と島とそこに住む人達をめぐる話は、次から次へと続きました。

肩と腕はガチガチになりましたが遊びの中に学びがあり、いくつになっても挑戦は大切だと実感した次第です。
広い海の真ん中でポツリとなることによって、あらゆるものとの関係性がなくなり、個の自分を感じることができる時間でした。

あの、水面を滑る感覚をまた味わいたい、
いつか、My kayakを・・・。


kosajiya
by ko-sajiya | 2014-09-25 21:29 | お話 | Comments(0)

巡る

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京都でのイベント出展も無事終わり、虫の音に包まれながらの日々です。
丁寧に暮らす作り手仲間たちが作るイベント「山ノ上マーケット」。
クラフトのイベントはたくさんあれど、独特の包容力あふれた南山城村ならではの味わいのあるマーケットだと思いました。

あぁー、色々な人がいるなぁ、おもしろい!と刺激的でした。

1泊予定を伸ばして奈良へ。
そうか、鹿がいるんだった・・・。それもこんなに大勢いるんだ・・・。
内心、撫でてみたいような、角に突かれる?触っていい?と横目に通りすぎてきました。

奈良のような歴史ある場所、例えば関所を持つ町や城下町に訪れると、何千年という時間が重なり、人が作り上げてきた文化があり、それを見たくて人が集まる場所になっているという素晴らしさを思います。

そして今回の目的だった東大寺近くのcafeギャラリーもそんな時間の中で存在し続けた奇跡的な建物でした。この日は、お休みだったのですが貴重な建物の中も案内して下さり、「建物よ残っていてくれてありがとう」と感動し、オーナー達の絶妙な修復の大変さを思いながら胸いっぱいの訪問となりました。

イベント出店とかこつけて、訪ね歩き、その土地の美味しいものを頂き、なにかしら勉強させていただく。
まだまだ動きまわらなくては。

kosajiya
by ko-sajiya | 2014-09-07 22:15 | お話 | Comments(0)

                                                                 木を削って、うるしを塗ってスプーンを作っています。


by ko-sajiya

プロフィールを見る

匙屋

■2016.11.30
sajiya studio開店いたしました
<岡山県瀬戸内市牛窓町>
営業:水・木・金・土 11:00-17:00
どうぞお気軽にお立ち寄りください

住所
瀬戸内市牛窓町牛窓3012
お問い合わせはmailまで
sajiya4@yahoo.co.jp

■東京都国立市での
作業場兼お店は
2013年7月28日を
もちまして店仕舞いさせて
頂きました。
詳しくは→

・・・

匙屋HP

匙屋Twitter

2010.9月以前のブログ
  (06年〜10年8月の
   企画展など記録)

■匙屋のスプーン購入先
メールにてお問合せ頂けましたらお近くの取扱店をご紹介いたします。
当方にて、ご注文を承りお送りもしています。
詳しくはこちら→

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